ドッグドアの訓練

大人の犬も子犬の場合も、ドアの使い方を教える方法は同じです。　ドッグドアを取りつける時、犬の「立ち高」寸法に注意してください。（つまり、床から犬の体の一番下の部分、腹や胸までの距離を言います）　この高さがドアの下部の取りつけ位置を決めることになります。　実際には、ドッグドアを犬の「立ち高寸法」より３ｃｍから５ｃｍ低い位置に取りつけます。　　

子犬をお持ちの場合は、ドッグドアの下部を床面と同じにします。　また、子犬が成長するにつけ、ドアの位置を少しずつ上げてつけなおす必要があります。　もう一つの方法は、最終的に子犬がどれほどの高さになるかを想定しドアを取りつけ、子犬の内はスロープを作ってやり自由にうまく出入りできるようにしてやります。

ドッグドアを取りつけたら、最初はフラップを付けないでおきます。　家の中で誰かに犬と一緒にいてもらい、あなたは屋外に出ます。　犬をフラップのないドアの穴から呼びます。　犬が穴を通って屋外に出てきたら、大いに誉めてやり、ご褒美の餌をやります。　今度は家の中の人が犬を呼び、穴を通って屋内に入ったら、同じように家の中の人は犬を惜しみなく誉めて、ご褒美をやります。　これは最低３回は繰り返します。　しかし、１０回を超えてはいけません。　これをやることで、犬は壁に穴があり、自分用の出入り口があることを憶えます。

ドッグドアにフラップを付けないまま、１日おきます。　通常のドアを使わさず、犬に専用のドアを使うよう仕向けます。　ドッグドアを指差しながら、犬に「自分のドアに行け」と命令します。　この場合、犬がドッグドアを見つけられるよう家の中の人に手伝ってもらっても構いません。　５,６回繰り返すと、犬はこの遊びを気に入ります。　まだほんの子犬の場合は、数週間や数ヶ月で「自分のドアに行け」という命令を憶えると思わないでください。　それでも、優しい声で命令し、毎回屋内の人がドアのありかをペットに分からせるようにします。　時に有効なのは、あなたが通常のドアから外に出て、外から声をかけながら、屋内の人がペットにドッグドアのありかを示すやり方です。

次ぎの日、フラップを付けます。　そして、初めに行ったと同じように犬が穴を通るように訓練を繰り返します。　しかし、今度は犬と同じ側にいる人は犬が通れるようにフラップを押し上げてやる必要があります。　犬がドッグドアを通るたびにフラップの押上を次第に少なくして行きます。　後頭部でフラップを感じるのに犬が慣れることが肝心です。　そのため、犬がドッグドアを通るようになり始めたら、フラップを付りつけ通らせます。　こうすることで、犬はドアを通るときに頭や体でフラップを感じるのです。　最終的に犬は自分でフラップを押し上げる必要がありますが、最初はそうすることを嫌います。　多分犬はフラップの下の辺りに鼻を下げ、フラップが動くのを待ちます（ようやく、ここまで来ました）　この時点で、フラップを少し押します、そうすると犬はフラップは動く物だということが分かります。フラップを離して停止位置に戻します。　一番良い方法は、すばやくちょっと突ついてフラップを押してやります。　出入り口がちらっと見えることで、犬はドアを自分で開けてみようという積極的な気になります。この段階で、犬によっては簡単にドアを抜けるようになりますが、まだ自分で開ける方法が分からずイライラする場合もあります。　あなたの犬がまだ自分でドアを開けることができない場合は、フラップのコーナーをフラップそのものに、または、ドッグドアの上部に、テープや紐など何でも構いませんから固定し、犬がドアの開口部を少し見えるようにします。　こうして、犬が自分でフラップを押し開ける気にさせます。　このフラップを巻き上げた状態が必要な場合、犬がドッグドアを使い慣れるまで１日から３日ほどそのままにしておきます。　１日から３日たったら、フラップを元の位置に戻し訓練を再び行います。　熱心に犬を励まし、褒美をやることで、あなたの犬は問題なくフラップを押し上げてドッグドアを通るようになるはずです。